水イボ
水イボとは、ボックスウイルス群に属する伝染性軟属腫ウイルスの皮膚感染によっておこる皮膚の伝染性の病気です。
乳児から小児に好発する良性のウイルス性腫瘍でもあります。
感染力はそれほど強くありませんが、人から人への直接感染の他に、タオルなどを介する感染も考えられます。
保育所、プール、お風呂などで伝染することが多いようです。
夏場に多いのも特徴ですが、最近は温水プールの普及により、一年中みられるようになってきました。
大人でも免疫のない場合や免疫力の低下している場合には、うつることがあります。
アトピー性皮膚炎のある人は、皮膚のバリア機能が低下しているためにうつりやすいようです。
平坦なものからドーム状のものまで盛り上がりの程度もさまざまです
顔や首にできるイボ(老人性イボ)
顔や首、背中、ワキなどにできるイボは脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)といわれ、紫外線による肌の老化が主な原因です。
老人性イボとも呼ばれ、年齢とともに増加し、早期には30才代にも見られます。
イボの表面はざらざらした感じに見え、色は肌色~褐色~黒色。
扁平なものやドーム状に盛り上がったものがあります。
時には皮角(ひかく)といって角のようになっているケースもあります。
また悪性化(癌化)することがないので気にならなければ特に治療の必要がないと思います。
引っかかって出血したり、かゆみが気になったりする場合は切除したほうがよいでしょう。
目の周りにできる小さなブツブツ状のイボ
目の周囲などにできるブツブツ状のいぼには、汗管腫(かんかんしゅ)と稗瘤腫(ひりゅうしゅ)と呼ばれるものがあります。
女性に多く、お化粧ではなかなか隠すことができません。
手の指、足の指にできるイボ(ウィルス性イボ)
ウィルス性いぼ(尋常性疣贅)はウィルス(ヒトパピローマウィルス)の感染が原因でできます。
手の指、足の裏によくみられますが、その他に顔や体のいろいろな所にできます。
いぼは盛り上がっていて、表面がデコボコしています。
人にはあまりうつりませんが、放っておくと大きくなったり、正常な皮膚に拡がる可能性があり、早めに治療する必要があります。